目次
✔ 結論:暖房が効かない原因の多くは「フィルター汚れ」か「室外機の問題」
エアコンの暖房が効かないときは、
室内機の吸い込み不足 か 室外機の熱交換が止まっている のどちらかが原因です。
特に冬は室外機が影響を受けやすく、
「壊れた?」と思う症状のほとんどは 自分で改善できます。
この記事では、
“実際に暖かくなるまでに必要な手順だけ” を分かりやすく解説します。
1. フィルターが詰まって吸い込めていない
冬の暖房が効かない原因トップ。
1-1|症状
- 温風が弱い
- 風量を上げても変わらない
- 運転音が大きい
1-2|対処法
- フィルターを外して掃除機でホコリを吸う
- ひどい汚れはぬるま湯で洗う
- 完全に乾かしてから取り付ける
➡ これだけで風量が復活し、暖まりやすくなる。
2. 室外機の周りがふさがれている(特に冬に多い)
暖房運転時は、室外機が熱交換の主役。
ここが塞がれると、一気に暖まりません。
2-1|症状
- 運転ランプは付いてるのに暖かくない
- 風量はあるが温度が上がらない
- 氷・雪が付着している
2-2|対処法
室外機の周りをチェック:
- 前後左右10cm以上あける
- 段ボール・落ち葉・ビニール袋をどける
- 雪が積もっていたら取り除く
※北海道では冬場の“雪詰まり”がかなり多い原因。
3. 室外機が凍結している(寒冷地で超発生)
氷が付くと、暖房能力が大幅に低下します。
3-1|症状
- 運転したのに全く暖まらない
- 室外機の裏側に氷・霜が付着
- 運転停止→再開を繰り返す(デフロスト動作)
3-2|対処法
- 氷を無理に割らない(壊れる)
- ぬるま湯を霜の部分にかけて溶かす
- 霜取りモード(デフロスト)は自然に解除されるのを待つ
➡ 完全凍結している場合は、溶かすまで暖房はほぼ効かない。
4. 設定温度・風向が適切でない
意外に多い原因。
4-1|症状
- 部屋が暖まるまでに時間がかかる
- 風が天井方向に流れている
4-2|対処法
- 設定温度は 20〜23℃ に
- 風向きを 下向き にする(暖気は上に溜まる)
- 風量は 自動 に設定
5. エアコン内部が汚れて熱交換が弱っている
フィルター以外の内部汚れも暖房効率を下げます。
5-1|症状
- 効きが弱い
- 異臭がする
- 水が落ちてくる
5-2|対処法
- 市販のエアコンクリーナーは“冷房向け”
- 暖房効率改善には プロの分解洗浄 が効果大
6. 家の断熱性能が低い(暖房が効かない勘違いパターン)
暖房は正常なのに、部屋が冷気で負けているケース。
6-1|症状
- ずっと暖房がフル稼働
- 冬なのに部屋の温度が上がりにくい
- 窓付近が特に寒い
6-2|対処法
- 窓に断熱シートを貼る
- カーテンの丈を床ギリギリに
- ドアの隙間テープで冷気を遮断
➡ 断熱の改善は暖房効率UPに直結。
7. 室外機・エアコン自体の故障
最後に考えるパターン。
7-1|症状
- エラーコードが表示される
- 異音がする
- 室外機が全く動かない
7-2|対処法
- 説明書 or メーカーサイトでエラーコード確認
- 室外機のファンが動いていない→故障可能性大
- 型番を控えてサポートへ相談
8. 自分で直せるケース・直せないケース
✔ 自分で直せる
- フィルター詰まり
- 設定ミス
- 室外機の雪・落ち葉
- 凍結(解凍すればOK)
- 風向・風量調整
❌ 修理が必要
- エラーコード
- 室外機が動かない
- 異音がする
- 温風が全く出ない
9. 冬に暖房を効かせるための予防策
- フィルターは2週間に1度掃除
- 室外機の雪対策(カバーはNG、囲いもNG)
- 部屋の断熱改善
- 暖房運転開始から30分はドアを開けっぱなしにしない
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