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結論:トイレの水位が戻らないのは「排水の流れが悪い」のが9割
水がスッと引かずに ゴボゴボ音がする/水位が低いまま戻らない/ゆっくりしか戻らない
こうした症状は、
- 排水口の詰まり
- 排水管の空気の流れ問題(通気不良)
- 排水トラップの機能低下
このどれかが原因です。
一つずつ解説&自分でできる対処法をまとめました。
1. 排水口や便器内で「軽い詰まり」が起きている
もっとも多い原因。
🔍 よくある詰まりの原因
- トイレットペーパーの使いすぎ
- 流せるタイプのお掃除シート(実は溶けにくい)
- ティッシュ・生理用品を誤って流した
- 便が大きくて流れ切れていない
✔ 症状
- 水位が上がったり下がったり不安定
- 流すと ゴボゴボ と音がする
- 便器内に気泡が上がることがある
🧰 対処法
① ラバーカップ(スッポン)で吸引する
- 便器に水を少し足して、フチが浸かる状態に
- 強く押す → 弱く引く を繰り返す
※引くときに詰まりが動くので「押す7:引く3」くらいが目安
② 熱湯は絶対NG
陶器が割れる可能性があるので、50℃以下のぬるま湯を使用。
③ 流せるトイレクリーナーの詰まりなら…
ぬるま湯+数時間放置で溶けることが多い。
2. 排水管(床下・屋外)の詰まり
便器より奥でつまっているパターン。
✔ 症状
- ペーパーを流しても戻ってくる
- 何度流しても水位が低い
- 家の「別の排水口(浴室・洗面)」でもゴボゴボ音
→ 家全体で通気不良・排水不良が起きているサイン
🧰 対処法
① 屋外の「汚水桝」を確認する
- フタを開けて、詰まり・溢れがないか確認
- 紙の塊や汚れがある場合は取り除く
(※ゴム手袋必須)
② 戻りがひどい場合は業者レベル
高圧洗浄が必要になることも多いため、無理せずプロへ。
3. トイレの「通気」が悪く空気の逃げ道がない
排水には空気が必要で、空気の逃げ場がないと 水が引っ張られて水位が低下 します。
✔ 症状
- 流すたびに水位が低くなる
- ゴボゴボ音が長く続く
- 家全体ではなくトイレだけの症状のことが多い
🧰 対処法
自分でできる対処はほぼなし。
排水管内の通気不良は構造の問題なので、 専門業者の点検が必要。
4. トイレタンクや便器内の不具合
詰まり以外のメカニカルな異常もあります。
✔ よくある不具合
- タンクに十分な水が溜まらない
- 節水リングを入れすぎている
- 節水タンクの浮き球が引っかかっている
- 便器の「排水トラップ」に異物が引っかかっている
🧰 対処法
- タンクのフタを開けて、水量が十分か確認
- 不自然な引っかかりがないかチェック
- 節水グッズを外して症状が改善するか確認
5. 上階で大量の水を流した直後の“逆流現象”
マンションで発生しやすい。
✔ 症状
- 上の階で流すと、自分のトイレがゴボッと鳴る
- 水位が下がったまましばらく戻らない
→ 上階の排水に引っ張られた空気圧の影響
🧰 対処法
建物側の排水設備の問題なので、管理会社へ連絡。
🔥 自分でやってOK/NGの判断ライン
✔ 自分でやってOK
- 軽い詰まり(ペーパー・便・流せるシート)
- ラバーカップで改善するレベル
- 屋外の汚水桝に紙の塊があって取り除ける
❌ 業者が必要
- ゴボゴボ音がずっと続く
- 水位が極端に低いまま戻らない
- 家の別の排水口まで異音がする
- 汚水桝で解決しない
- 便器奥の通気不良
🧹 今後こうならないための予防策
● トイレットペーパーをまとめて大量に流さない
2〜3回に分けて流す。
● 「流せるシート」は実は流れにくい
燃えるゴミで捨てるか、少量にする。
● 節水リング・節水ペットボトルは使わない
水流が弱くなり詰まりの原因。
● 年1回は屋外の汚水桝を軽く点検
紙の塊が溜まることがある。
🔧 困ったときの最終手段
上記を試してもダメなら 排水管の高圧洗浄 が最も確実です。
特に集合住宅は管が長く、自然と詰まりやすいので、
無理に触らずプロに任せるのが安全。

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